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9/2-9/17
まなざしの音
鬼頭明稚
オープニング
9/2 5-7pm

OPEN 水 - 日 12:00-19:00 (日・祝日 18:00まで、最終日 17:00まで)
CLOSED 月・火 (月曜日が祝日の場合も休廊)

日常生活でさまざまなノイズに悩まされることは今に始まったことではない。60年代高度経済成長期の公害や騒音、21世紀の現代ではワイヤレス通信の電磁波問題や放射能、コロナ禍でのウイルス感染など、見えないノイズが生活様式に影響を与えている。
美術は時代の変化に応じて人と世界の関係性を提示してきた。日本の美術史において明治初期に岡倉天心(Tenshin Okakura 1863-1913)を中心に展開された朦朧体は西洋絵画の空間表現を日本画に取り込む実験だった。色のフィルターを通して見える混濁した画面の解決策として菱田春草(Shunso Hishida 1874-1911)は背景を消し去り装飾的な描画を試みたが、目に見えない背景はなおも観念的ノイズとして存在している。
ジョセフ・アルバース(Josef Albers 1888-1976)の色彩実験でもわかるように、グレージング(色の重ね合わせ)やスカンブリングによる色のフィルター(色彩の透明感)は視線を遮る度合いを変え、観念的絵画空間に影響を与える。これはステンドグラスの透過光における心理的効果を見ても明らかだ。また、フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Willem van Gogh 1853-1890)をはじめとした筆致(行為)をフォルムに変換した絵画は三次元空間と観念的絵画空間との境界を曖昧にする。その上でブライス・マーデン(Brice Marden 1938-)の作品は装飾的でありながら色彩の重ね合わせによって絵画空間に一種の距離感を作り出している。
制作には綿のキャンバス生地に幾層にも地塗りを施したものを使っている。油絵具の方が性に合っているのだが健康上および環境上の問題によりアクリル絵具を使う。これもまた生活様式の変化として受け入れるしかない。技法としてこれまで一貫してグレージングによる空間表現に取り組んできた。色のベールは視線を遮るノイズになりかねないが、ノイズを観念的に表出する手段として機能することを期待している。(アーティストウェブサイトより)

(展示風景)

休廊    月・火

会場    工房親
OPEN 水 - 日 12:00-19:00 (日・祝日 18:00まで、最終日 17:00まで)
CLOSED 月・火 (月曜日が祝日の場合も休廊)

      〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿 2-21-3

TEL / FAX 03-3449-9271

交通    地下鉄日比谷線「広尾駅」2番出口 徒歩6分

      JR山手線「恵比寿駅」西口 徒歩15分 

      渋谷より都バス06 新橋行・赤羽橋行「広尾5丁目」下車 徒歩3分
        「恵比寿駅」より都バス 田87  田町駅前 行 「恵比寿2丁目」下車 徒歩4分

Website   https://www.kobochika.com


※ギャラリーに駐車場はございません。お車でお越しの際は近隣のコインパーキングをご利用ください。

 



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